専門職である看護師の年収については、統計的な調査が行われており、勤務形態が年収に大きな影響を及ぼすことが判明しています。看護師の勤務スケジュールはローテーションの組み方によって大きく異なるのが特徴で、入院病棟がある医療機関では2交代制と3交代制が一般的です。
2交代制の場合は、日勤と夜勤とを組み合わせており、3交代制では、日勤と準夜勤、深夜勤に別れていますが、この2つの勤務形態の間では、あまり年収に違いが生じていないそうです。ただし、日勤のみの看護師と比較するとどちらも基本給は5%ほどアップするようなので、収入を上げたい場合は、病棟勤務の求人に注目してみるといいでしょう。
ちなみに、2交代制や3交代制で働く看護師は、夜勤をする必要性があるので、基本給は日勤のみと大差がなくても、夜勤手当で大きな開きが出ると言われています。2交代制と3交代制とでは、一回あたりの夜勤の時間には差がありますが、3交代制の方が夜勤の回数が多い傾向にあるので、トータルするとやはり年収で差は生じないようです。
ただしこれはあくまで一般論であって、人材が不足している現場では2交代制で働く場合も、夜勤の頻度は多くなっているようです。そのため、転職をするような場合は、気になる医療機関の人員配置にも注目してみてください。そして、いくら給与がよくても、自身の身体を壊したら元も子もないので、無理なく働けて、納得できる給与を得るというスタンスは守りましょう。